樹齢の若い葡萄から造られるキュヴェ。
葡萄は、モンタリヴェ、ガリマルド、セールからのものを使用しています。
収穫した葡萄は部分的に除梗します。
エレガントさとフレッシュさを保つために、抽出し過ぎないようにします。
フリーランとプレス果汁は別々に醸造し、マロラクティック発酵までは、主にコンクリートタンクで行います。
ブレンドした後、80%大樽、20%を数年使用した樽で熟成させます。
小さな赤い果実を思わせる豊かなアロマ、口に含むと凝縮された甘い果実味が感じられ、余韻にはかすかにバニラの風味があります。
樹齢の若いものと古いものをブレンドするのがサボン家代々のやり方でしたが、2001年に父親からワイン造りを引継いだ息子のティエリは、2つをブレンドすると何かが欠けてしまうような気がしていました。
そこで、葡萄の持つ個性を最大限に引き出したワインを目指し、若いうちから楽しめるスタイルの“プティ モン”を造りました。
2001年から家族の誰にも内緒でこのプティ モンを毎年造り、納得のいく出来となった‘05年を初めて家族に試してもらい、造ってもよいという許可が出たそうです。
2013年に現地で試飲し、複雑さを増していることを確認しました。
早く飲めるというコンセプトで作られましたが、熟成も楽しめることが分かってきました。
《歴史》1932年 セラフィン サボンとマリーが設立 長男のジョセフ、さらにその息子ジャン クロード、ピエール&ベルナールが引き継ぐ。
1998年 ティエリが一緒に働き始める 2000年 ローヌのミシェル ロランとも呼ばれるフィリップ カンビがアドバイスを始める(最終ブレンドはティエリが行う)。
2001年 ティエリ サボンが跡を継ぐ。
2012年 ティエリが全て考えて行うようになる。
2013年 従兄弟と財産分与することで畑の一部を分割、新生モン オリヴェとなる。
現在の場所に移転。
《オーナー》サボン家 ティエリ サボン : シャトーヌフ デュ パプの生産者組合長 《葡萄園》 シャトーヌフ デュ パプ 28ha(相続後20.5ha) / コート デュ ローヌ18ha(12ha) / ヴァン ド ターヴル 1.5ha(1.725ha) 畑のあるモンタリヴェは砂質と海洋性粘土質で、以前は海底でした。
葡萄は、シャトーヌフ デュ パプに認められた13品種を全て植えています(試験的に少量しか植えていないものも)。
ムールヴェードルはシャトー プラドーの苗木をもらっています。
栽培 すべてオーガニックなものを使用。
オーガニックの肥料。
フェロモンカプセルで害虫対策、また豆科の植物を使い土壌に窒素を与え微生物を活性化。
ベト病対策は、化学的なものも使用。
土壌の掘り返しは、何年にも渡って繰り返しおこなってきたため、葡萄は深く地中に根をはり、水不足の危険性は低くなっています。
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